2009年11月29日日曜日

先生part2

   Part1の先生が転勤した高校は私がアパートを借りていた町の近くにありました。だから再会できたのですが、まさか・・・私の母校の先生が他にも2人、同じエリアに居たなんて。噂は広がり、ついには高校時代男子の体育を教えていた先生までもが会社に登場。この先生は高校3年生の時に新任で来た先生だったから、5つぐらいしか年齢が離れていません。

   「いらっしゃいませ・・・」自動ドアが開いた音と同時に挨拶をしてお客様を見る。「ぶーっ!!」私は吹き出してしまいました。先輩はビックリした顔をして私を見ました。次に「せんせい!どうしたんですか?」と叫んだ声に先輩もニコニコ笑っていました。「また高校の先生?よほど凄い子だったんだね」と終業時間後、先輩に大笑いされました。

   実際にはこの先生に習った事はないけど、よくからかって遊んでいた先生の中の1人でした。
また女性同伴・・・でもよ~く見てみると彼女、私の後輩だった・・・「まさか・・・」「そうなんだよ、今度結婚するんだよ」「新婚旅行ですかぁ?」「それはまだ・・今度、長野へ1泊で行きたいんだけど、ホテル手配してくれない?」「いいですよ。まぁ~婚前旅行ってやつですね。」「先輩!元気でしたか?」私、彼女と高校時代には話した事ないけど、先輩なんだ・・・今はお客様だけど。「それでいつ結婚するの?」と聞くと何月とか言っていましたが忘れました。人の幸せはもういい・・・自分の幸せ欲しいわぁ~
でも既に結納も入っていて、着々と結婚の準備は整っているようでした。

   その長野の旅行からも帰ってきて、また2人で会社に来てくれて・・可愛いキツネの絵がついたテーブルマットをお土産で貰いました。「有り難うございます」ひゃ~また幸せのおこぼれ貰いか・・・
幸せそうな2人だったので「ね、子供は早く欲しいって思う?」と聞いてしまいました。「はい」と後輩。「うん」と先生・・・聞くんじゃなかった。でも2人は言っていました。在学中はそんなんじゃなかったんだよ。卒業してバッタリ会って、それから会うようになって・・・と。「どっちでもいいって・・・幸せならいいじゃん。誰にも言わないから」って私、何人に話したんだろう?先日も高校の同級生に話してたよなぁ~

   そしてしばらして、先生から会社に電話がありました。「時間ある?」「はい。大丈夫だけど・・どうしたんですか?」「今日、会えるかな?」「はぁ?彼女も一緒にいるの?」「いないよ」待ち合わせしました。
何か様子が変・・・「先生、どうしたの?」「酒、付き合ってくれるか?」「いいよ」居酒屋に入りました。
「どうしたの?彼女は?」「別れた」「はぁ?別れたって、結納入ってたんじゃないですか?」「婚約破棄された。俺にはついてゆけないって・・・」夜中まで慰めても、立ち直ってくれない。どんより暗い空気の中でどう慰めて良いのやら・・・私が話しかけないと話さないぐらい、そのショックは大きなものだったのです。時々、ふと何か気がついたように話してくれるけど、すぐに会話が途切れ暗い空気になる。参ったなぁ~こうゆう時、どうすればいいんだぁ?「先生、カラオケ行く?」マイクを持った振りをしておどけるが、先生はか細く微笑み首を振る。「そんな気分じゃない・・・」結局、バーのカウンターで2人背中を丸めてお酒を飲んでいました。先生は「今日、有り難う。送って行くよ」「あぁ~大丈夫」「いいよ、送って行く」タクシーに乗って私をアパートの前で下ろし「じゃ、有り難う。またな・・・今度会う時は元気になってるよ」「うん。あまり気を落とさないでって無理だけど、お酒飲みたかったらいつでも付き合いますよ。でも先生の奢りだよ」先生は一生懸命に作った笑顔を見せてくれた。
「大丈夫かな?」アパートの階段を上りながら心配になった。「いつ元気になるんだろう?・・・・」

   それから半年とちょっと過ぎた頃、先生から会社に電話がありました。
「久しぶり!この間は有り難うな・・助かったよ。お前が居てくれて・・・」「もう元気そうですね。吹っ切れたんですね?」「うん」「良かった」「それでさ・・会いたいんだけど・・・」「え?」「話があるし・・・」「いいですよ」と約束しました。前回も「会いたい」と言われ、半ばマジで考えたけど、今回はマジでヤバイぞ・・・どうしよう?洒落にならんよ・・・先生に会いました。「あのな・・今度、俺結婚するんだ」「・・・・誰と?より戻ったの?」「違う人だよ」「・・・・・」確かに元気になったらまた会おうと言っていたが、元気になりすぎだろう?段階ってもんがあるだろう?どうして私の恩師ってゆうのは、こう面白い先生ばかりなんだろう?

   っで、結局、先生の新婚旅行も手配しました。2度ある事は3度ある・・・次は誰だ?
そう思って仕事をしていると、透明な自動ドアの向こうに落ち着かない男が1人・・何度も会社の前を行ったり来たりしている。「いたぁ~!!!」私は自動ドアに駆け寄り、逃げてゆく男に声をかけた「先生!」次回はPART3で・・・

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